プレコンセプションケアを「少子化対策」にしてはいけない

2026年3月定例会での一般質問のテーマは「プレコンセプションケアと女性の健康」。
「プレコンセプションケア(妊娠前からの健康管理)」と「包括的性教育」について、大切なポイントを絞ってご報告します。
代表質問
会派よなご・未来を代表して国頭議員が質問しました。
- 米子市の「プレコンセプションケア(プレコン)」の現状
プレコンとは、将来の妊娠・出産に向けて、男女問わず若いうちから健康管理を行うことです。
- 市の考え: 性別を問わず、正しい知識を持って将来のライフデザインを考えることは重要。
- 現状: 現在は県と連携した広報や、専門窓口(相談センター等)への案内を行っています。
- 課題: いかにして「届けるべき若い世代」にこの情報を浸透させるかが大きな壁となっています。
関連質問
代表質問に関連したことについて、私、吉岡ことが一般質問をしました。
プレコンセプションケアを「少子化対策」にしてはいけない
- 「少子化対策」の道具にしてはいけない
プレコンは「受胎前のケア」と訳されますが、これを単なる人口政策や少子化対策の手段として語るべきではありません。本質は、個人の健康と人権に根ざしたものです。「産ませるためのケア」にならないよう、一人ひとりが自分の体を守り、主体的に人生を選択するための支援であるべきだと訴えました。 - プレコンの土台は「包括的性教育」にある
適切な健康管理(プレコン)を行うには、その前提となる正しい知識が必要です。
- 現状の課題: 学校教育には、性交などを扱わない「はどめ規定」があり、具体的な知識提供が不十分な側面があります。
- 市の回答: 外部講師と連携し、専門性を活かした指導で整合性を取っているとの回答でした。
- 私の主張: 外部講師に頼り切るのではなく、市が主体となって「自分と相手を守る力」を育む教育体制を整えるべきです。
包括的性教育は人生を豊かにする教育
- 性教育は「人生を豊かにする教育」
包括的性教育は、単なる性の知識ではありません。自己肯定感を高め、良好な人間関係を築くための「人生を豊かにする教育」です。
実際に、この教育に力を入れた自治体では、望まない妊娠(中絶率)が顕著に減少した例もあります。鳥取県の中絶率は全国平均より高い水準にあり、今こそ「生きる力」としての性教育が求められています。
質問の前日、3月1日にNHK Eテレで放送された「生きていく力を、君たちへ」で大阪市立田島南小中一貫校の取り組みが紹介されました。包括的性教育を超えた「生きる力」の教育を実践している学校があることに感動しました。
https://www.nhk.jp/g/ts/LPPYYZ8J8W
また、学校での性教育の必要性については斉藤正美さんの著書から産婦人科医の江夏亜希子先生の言葉を引用させていただきました。
⒉ 女性のヘルスケアとこれからの取り組み
米子市役所の女性のヘルスケアへの取り組みは、学会でも高く評価されています。
若い頃からの健康維持(子宮周りのケア等)は、働く世代だけでなく、更年期や老年期の健康にも直結します。
HPVワクチンの男性接種への理解促進のためにも包括的性教育を前提としたプレコンセプションケアの推進を求めました。

